韓国のハイエンドオーディオブランドAstell&Kern(アステルアンドケルン)は、同社史上最も先進的なポータブルオーディオプレーヤーとなるSP4000を正式発表した。海外市場での価格は3,900ドルで、国内での発売時期および価格は未定。

8基DACによるOcta構成、超低ノイズと高解像度を両立

SP4000は、AK4191×4基+AK4499EX×4基によるOcta DAC構成を採用。各AK4191が個別にAK4499EXとペアを組むことで、極めて正確なデジタル信号処理131dBのS/N比を実現。前作の2倍に増強されたオペアンプにより、よりダイナミックで繊細なサウンドが可能となった。

医療機器グレードのLDO、HDI基板、第二世代DARを搭載

ノイズ抑制のため、医療機器グレードのLDOレギュレーターを内蔵し、電圧の安定性を確保。さらに、任意層HDI基板99.9%純銅シールドにより、信号損失とEMI干渉を最小限に抑えている。

また、新搭載の第2世代DAR(Digital Audio Remaster)技術により、音源に失われた倍音成分を補完し、原音に限りなく近いナチュラルなサウンドを再現する。

Android完全統合&Snapdragon 6125搭載

SP4000はAstell&Kern初のフルAndroid統合モデルであり、SRC問題を解決することで、ストリーミング再生でも完全なロスレス再生が可能。
SoCにはSnapdragon 6125(8コア)を採用し、8GB RAM/256GB内蔵ストレージ+最大1.5TBまでのmicroSD拡張に対応。6インチFHDディスプレイや10時間駆動の大容量バッテリーを備える。

高級時計にも使われる904Lステンレス筐体

外装には904L高耐食性ステンレス鋼を採用。高硬度かつ加工が困難な素材だが、その分耐久性・耐腐食性に優れた高級感溢れる仕上がりとなっている。
重量は615g、サイズは85×149.8×19.5mmと重厚な存在感を放つ。

カラーはブラックとシルバーの2色展開。日本国内での展開が待たれる1台だ。