日本の老舗オーディオブランドSTAX(スタックス)は、同社の代表的な静電型ヘッドホン「SR-007」シリーズの最新モデルとなる「SR-007S」を発表した。価格は245,000円(税込)で、6月30日より日本国内にて発売予定。中国本土での発売時期は未定。
名機SR-007が現代技術でアップグレード
「SR-007S」は、初代SR-007および改良型のSR-007Aに続く第三世代モデル。外観はクラシックな007シリーズのデザインを踏襲しながらも、中身は現代技術で大幅に刷新されている。
本機では新開発の静電ユニットを採用。ダイアフラム(振動膜)と固定電極を一新し、電極の開口径を従来比で20%縮小。さらに高精度のエッチング加工を施すことで、過渡応答性や解像度が大幅に向上したとしている。
フラグシップ譲りの高剛性アーク構造を採用
ヘッドバンド部分には、フラグシップモデル「SR-X9000」からインスピレーションを得た一体成型のステンレス製アーク構造を採用。剛性を高めつつ、不要共振を抑制することで、よりピュアなサウンド再生を実現した。接合部にはゴム素材を使用し、快適な装着感も確保している。
また、新開発のシープスキンイヤーパッドにより、通気性と柔軟性を両立し、自然な音場表現と快適性を両立させている点も特徴だ。
リケーブル対応で高い拡張性
SR-007Sは**着脱可能なケーブル構造(リケーブル)を採用。標準では6芯OFC銀メッキケーブル(長さ2.5m)**が付属しており、将来的により高音質なアップグレードケーブルにも対応する。
なお、SR-007Sは静電型イヤースピーカーであるため、専用の静電アンプが必要となる点には注意が必要だ。