~ベルリン工場と従業員を維持し、事業継続へ~

2025年9月30日、中国のラグジュアリーグループである周大生(Chow Tai Seng)が、ドイツの伝統的ハイエンドスピーカーブランド「MBL」を完全買収したことが明らかになった。10月1日より、周大生は正式にMBLの事業運営を引き継ぎ、ベルリンの工場や生産設備、約50名の従業員もそのまま維持されるという。

買収額については公表されていない。なお、MBLは数カ月前に破産申請を行い、財務投資家を積極的に探していた経緯がある。

MBLは1979年に設立され、独自の「ラジアルシュトラーラー(Radialstrahler)」スピーカーで世界的に高い評価を得てきたブランドである。今回の買収により、周大生の資本力を背景に、MBLが再び成長を遂げることが期待されている。

オーディオ業界関係者の間では、今回の動きが欧州の老舗Hi-Endブランドの再建モデルとして注目を集めている。