発売概要と価格
Huaweiは、新たなフラッグシップモデルとなる完全ワイヤレスイヤホン「FreeBuds Pro 5」を発売した。本機は同社の音響技術を結集したモデルであり、無線オーディオを本格的に“無損失伝送”へと導く里程碑的製品と位置づけられている。価格は1449元で、日本円換算では約3万円程度となる。
デュアルドライバー構成による広帯域再生
FreeBuds Pro 5は、2基の独立した発音ユニットを搭載。
低域は超線形デュアルマグネット構造のダイナミックドライバーが担当し、高域は超薄型のマイクロ平面ドライバーが再生する。周波数帯域は10Hz〜48kHzと広く、豊潤な低音と伸びやかな高音を両立する。
Kirin A3チップとデュアルDSPで細部表現を強化
内部にはKirin A3チップ、デュアルDSP、およびデュアルデコードチップを搭載し、音の微細なニュアンスまで描き出す。また、中央音楽学院と共同開発した「バランス」「ボーカル」「クラシック」「低音」の4種類のサウンドモードを用意し、幅広いユーザーの好みに対応する。
新世代オーディオ規格「StarLight E2.0」対応
本機最大の特徴は、Huawei独自の新規格「星闪(StarLight)E2.0」音声技術に対応した初のワイヤレスイヤホンである点だ。デュアルバンドの独立アンテナとKirin A3チップにより、2.4GHz/5.8GHz帯を使い分け、従来のBluetoothより高速かつ安定した通信を実現する。
4.6Mbpsのマスタークオリティ無線伝送
Kirin A3と星闪技術の組み合わせにより、最大4.6Mbpsの無線伝送が可能。独自のL2HC 5.0コーデックと組み合わせることで、最大96kHz/24bitの無損失データ伝送をサポートし、真のハイレゾワイヤレスを実現する。
デュアルAIノイズリダクションと聴力補正
FreeBuds Pro 5は、AIを活用したデュアルエンジンノイズリダクションを採用。周囲の騒音に応じて最適なノイズキャンセル設定をリアルタイムで適用する。さらに、聴力テスト結果に基づき不足帯域を補正する機能も備え、中軽度の補聴用途にも対応する。
200分録音に対応する多シーン録音機能
本機はHuawei初となる多用途録音にも対応しており、最大200分の録音が可能。オンライン会議、インタビュー、講義など多様なシーンで使用できる。録音内容はAIによるリアルタイム文字起こしおよび要約生成にも対応し、ビジネス用途の利便性を高めている。
多言語AIアシスタント「小艺」搭載
内蔵の「小艺AIアシスタント」は、21言語の同時通訳、音声対話、フライト情報・天気・タクシー手配通知など多彩な機能を提供。日常の情報取得を音声だけで完結できる。
長時間バッテリーとIP57防塵防水
アクティブノイズキャンセリング使用時で最大6時間、充電ケース併用で最大38時間の再生が可能。IP57相当の防塵防水性能を備え、汗や雨にも強い。さらにマルチデバイス接続にも対応し、日常使いの利便性を高めている。



