製品概要
Tecnologia e Cuoreは、三菱電機が開発した振動板技術を採用するブックシェルフ型スピーカー「DS-TC52B」と「TS-TC62B」を発表した。DS-TC52Bは3月5日発売で、価格は437,800円(税込)。TS-TC62Bは発売日および価格は未定としている。
ブランド背景と開発コンセプト
Tecnologia e Cuoreは、三菱電機のDIATONEブランドの技術を継承して設立されたオーディオブランド。今回、三菱電機が開発した振動板技術の使用許諾契約を締結し、比較的コンパクトなオーディオ専用ルームや、大型システムのサブ用途にも適したブックシェルフ型スピーカーの開発を行った。
NCV-R振動板によるユニット構成
両モデルのウーファーおよびトゥイーターには、三菱電機開発の振動板素材「NCV-R」を採用。カップ積層型カーボンナノチューブ「CSCNT」と複数種の樹脂を組み合わせた素材で、6300m/sという高い伝搬速度と、紙に匹敵する内部損失を両立する。これにより、低域から高域までレスポンスに優れた音楽再生を実現するとしている。
磁気回路と歪低減技術
磁気回路にはネオジウムマグネットを採用し、「NCV-R」振動板の性能を最大限に引き出す設計とした。さらに、磁気回路プレートを内周から外周にかけてカットする構造により、渦電流による交流歪の影響を低減し、聴感上のS/N向上を図っている。
高品位ネットワーク回路設計
ネットワーク回路では、ウーファー側に特注の高性能アモルファスコアを採用し、ワニス含侵と熱処理によって微細振動を抑制。トゥイーター側には真空含侵処理を施した空芯コイルを特注開発した。コンデンサーは800V、TS-TC62Bでは1000Vの高耐圧品を使用し、音の立ち上がりや余韻、透明感の向上を狙っている。
内部配線とエンクロージャー設計
内部配線には英国CHORD社の「Sarsen」、ネットワーク回路内の素子間配線にはAcoustic Revive社の「Triple C」単線を採用。エンクロージャーはバスレフ型とし、DS-TC52Bは130mmウーファー用に6L、TS-TC62Bは160mmウーファー用に13Lの容積を確保した。定在波対策とポートチューニングを重ね、スケール感ある低域再生を目指している。
バッフル素材と音場表現
音質に大きく影響するバッフルには、30mm厚のロシアンバーチを採用。高い剛性と適度な粘性による制振効果でユニットを強固に保持し、音の響きを向上させる。さらにサーフェイスカット加工により回折を抑え、指向性と音場感の改善を図った。
主な仕様
DS-TC52Bは130mm「NCV-R」コーン型ウーファーと30mm「NCV-R」コーン型トゥイーターを搭載し、周波数特性は42Hzから80kHz、出力音圧レベル86dB、インピーダンス4Ω。外形寸法は174W×302H×204Dmm、質量は5.1kg。
TS-TC62Bは160mmウーファーと30mmトゥイーターを搭載し、周波数特性は37Hzから80kHz、出力音圧レベル88dB、インピーダンス4Ω。外形寸法は213W×345H×260Dmm、質量は8.3kg。
