2026年の戦略概要
FiiOは2026年に向けた全製品ラインアップの計画を発表した。ポータブルプレーヤー、据置型オーディオ、ヘッドホン、Bluetooth製品、復刻シリーズまで幅広く展開し、ブランド全体としては「安定成長」と「カテゴリー拡張」を両立させる方針を示している。特にサブブランド製品と復刻系ラインの強化が大きな柱となる。
ポータブルプレーヤーは“純音”強化へ
ポータブル分野では、次期サブフラッグシップ機「M25」「M25 R2R」を7月に投入予定。Qualcomm製7シリーズSoCを採用し、デルタシグマDAC版とR2RディスクリートDAC版の2モデルを展開する。また、6月にはデジタルトランスポート「M21T(仮称)」も発売予定。
サブブランドからは、超小型HIFIプレーヤー「ECHO NANO」、純音モデル「ECHO PRO」、強化版「DISC PRO」などを順次投入し、価格帯とデザインバリエーションを拡充する。
据置型は未発売モデルを順次投入

据置カテゴリーでは、R2R DAC搭載の一体型モデル「R7 R2R」を6月に発売予定。エントリー機「S13」は再検討中としつつ、CDプレーヤー「DP11」は6月発売を計画している。デスクトップ市場は段階的育成を継続する構えだ。
有線ヘッドホンはラインアップ完成へ
有線ヘッドホンでは、平面磁界型の新世代モデル「FT15」、密閉型ダイナミックフラッグシップ「FT9」、サブブランドの平面型「JT9」を投入予定。2026年中にエントリーからフラッグシップまでの体系構築を完了させる計画としている。
Bluetoothヘッドホン再強化

Bluetooth分野では、ノイズキャンセリング対応の「EH13」「EH15」を中心に再参入を強化。音質重視設計を特徴とし、従来の経験を踏まえた明確な商品ポジショニングを打ち出す。
ゲーミング・モニター市場へ本格参入

ゲーミングヘッドホン「FG3」「FG5」を投入し、USB接続・2.4GHzワイヤレス・平面ドライバー採用など差別化を図る。さらに年末にはモニターヘッドホンも計画しており、用途別ラインの細分化を進める。
復刻シリーズを継続拡大

CDポータブル「DM11」「NOVA」、カセットプレーヤー「CP15」、ラジオ「RR13」「RR15」、エントリーターンテーブル「TT11」などを順次発売。復刻カテゴリーはブランドの象徴的ラインとして今後も継続強化する。
高出力アンプ“GIGAS”シリーズ新設

平面ヘッドホン向けに高出力を重視した「GIGAS」シリーズ(据置・ポータブル・ドングル型)を新展開。機能を絞り、コストパフォーマンスを重視した設計とする。
イヤホンは選択的展開
イヤホン市場については慎重姿勢を維持しつつ、ベリリウム合金振動板採用の「OAK NANO」、ハイブリッド構成の「FX25」、耳掛け型平頭「FF15」など個性重視モデルを投入予定。共創モデルも計画している。
今後の方向性
FiiOは「長期的で安定した発展」を掲げ、既存市場の深掘りと新カテゴリー開拓を並行して進める。ポータブル分野を基盤としながら、復刻製品や新用途製品で市場の裾野拡大を狙う構えだ。

