今回の新商品紹介は、6月4日に発売開始となったTANCHJIM FISSIONのレビューとなる。

少し前に1DDの4Uが話題になっていたが、今回はTANCHJIMの新作イヤホンの発売だ。

それでは少し細かく見ていこう。

 

■TANCHJIM FISSIONの特徴

・ミラーアクセント付きの軽量アルミシェル

・第5世代DMTダイナミックドライバー

・交換可能な3種類のノズル

・4段階調整可能なアナログフィルターノブを搭載

・3種プラグで多機種対応の高品質ケーブル

 

なんといっても、評価の高いドライバーの採用と、3種類のノズル×4段階調整可能なアナログフィルターノブの組み合わせで最大12種類のサウンドプロファイルが楽しめることかなと思う。

3種類のノズル:(真鍮/ステンレス/チタン)

アナログフィルターノブ:「ポップス」「ボーカル」「アンビント」「モニタリング」

梱包時のものから自分好みを探すのがよさそうだ。

 

■ドライバーについて

なんでも同メーカーフラグシップイヤホンの”ORIGIN”とから技術を継承しいるそうだ。

・第5世代DMTフラッグシップダイナミックドライバー
TANCHJIM独自開発の第5世代DMTデュアルマグネット・デュアルチャンバー構造を採用したフラッグシップ10mmドライバーユニットを搭載。
新開発のDMT5シングルダイナミック技術により、従来よりも高磁東密度、低歪み、強力なダイナミクス、そして高効率を実現。

・EA解析に基づき設計された真鍮製CNC切削の高精度ウェーブガイドを搭載。内部に施された特殊なウェーブ構造が音響インピーダンスを最適化し、高域の伝導効率を向上させることで、開放的かつ繊細な高域表現を可能に。

 

その他、詳細はメーカーHPを参照。

 

■デザインについて

カラーは違うもののサイズ感やデザインは同メーカーの4Uの筐体のと同じように見える。

大きすぎにデザイン、装着感ともに良い分類と感じる。

しかし少し少し重さがあるために自分にあったイヤピース選びが重要そうだ。

 

■ケーブルについて

導体には、高純度LITZ銅銀メッキケーブルを採用。

柔軟性に優れ、耐久性が高く、ノイズ干渉を防ぎ絡まりにくい設計。

また、交換可能なプラグデザインを採用し、3.5mm、4.4mm、USB Type-C(内蔵DSPチップ)という3種類のコネクターを付属。

 

■付属品について

・イヤホン本体

・ケーブル

・3.5mm、4.4mm、USB Type-Cの3種類のコネクター

・イヤーピース

・イヤホンケース

・3種類のノズル

・アナログスイッチ切り替え用マイナスドライバー

・説明書

 

■音質について

さて、実際にリスニングして音質を確認してみた。

エージングは約50時間。

使用環境は、DAPで再生し付属ケーブル。イヤーピースだけは社外品を使用。

ノズルはチタン、アナログスイッチはポップを選択。

 

・高音域

解像度が高さを感じられて抜けの良さあるクリアで綺麗な高音。

抜けの良さからか左右への広がりを感じるが奥行と高さはそこまで感じない。

・中音域

クリアで輪郭もハッキリと感じられて綺麗だが、どこか空気感を感じ自然さがあるボーカル。目の前で歌っている様子が見えるよう。

・低音域

重低音のキレと厚みのバランスがよく、解像度の良さも感じられる。沈み込みもあるが奥行きはそこまで感じすにアタック感の良さがありながらも量感も丁度良い塩梅。

・全体的な音の印象

全体的には弱ドンシャリ傾向のニュートラルサウンドで、TANCHIJIMらしいどこか柔らかさと空気感の中、自然さを感じる。高音のクリアで抜けの良さやボーカルの質感の良さはORIGINの系譜をしっかり受け継ぎながらも4Uとの差別化を感じ、しっかりとそのクオリティの良さを感じ取ることができる。

 

今回は、クリアさと解像度の良さからノズルはチタン。アナログスイッチはクリアさと低音のバランスからPOPを選択し、好みに合っていたノズルとフィルターを上記設定にしたが、曲によって切り替えたり、その日の聴こえ方で変えるなど、自分好み寄せられ楽しみがある。

12種類の中から是非自分好みのサウンドを探してほしいと思う。

 

■TANCHJIM FISSIONのまとめ

メーカー公式発表の詳細なスペックまで今回書いていないが、実際にTANCHJIM FISSIONを触って、聴いてみて正直驚いた。最近の新商品の中でも個人的に特に当たりだ。

そもそも好きなメーカーで、4U、ORIJIN、Bunny、LUNA(DAC)と持っているが、お気に入りだったエントリークラスの4Uの実力を軽く超えてきた。

 

デザインは同じだがカラーリングにゴールドを採用することで差別化と高級感が出せているし、ケーブルの質感もだいぶ良くいなったと感じる。正直4Uはリケーブルありきで好きなサウンドにしていたので、対してFISSIONは付属品だすべて完結できるポテンシャルあると感じた。(もちろん自分は後日リケーブル予定だ笑)

 

また、見た目だけでなくその音質もの良さも感じることができる。4Uのアップグレードというよりも、別物の上位互換といしてとらえた方がよさそうだ。

曲もボーカルも全部楽しみたい人には良い選択になるのではと思う、クリアで自然さを感じるサウンドで、バラードから音数の多い電子音の曲まで聴き疲れしないでクリアにきことができる。

また、ノズルとアナログスイッチで自分好みのサウンドを探すことできる楽しみがあるのも良い感じる。

 

総じて、このTANCHJIM FISSIONはこの価格にしてしっかりとお得さも感じらる完成度の高いイヤホンだった。