今回の新商品紹介は、発売開始となったSIVGA Que UTGのレビューなる。

前作のSIVGA Queが大人気でX(旧Twitter)界隈でもかなり話題になっていたことは記憶に新しい。かくゆう私もレビューしてみて納得のビルドクオリティと音質にすっかりファンになっていた。そんな中、今回はSIVGAの新作でQue UTGが発売になった。

 

  • ■SIVGA Que UTGの特徴
    ・平板ガラス振動板 超高剛性
    ・軽量
    ・低減衰特性とホールレベルの音場の広さを実現
    ・PUPUサスペンションエッジよる柔軟なサラウンド 剛性と柔軟性を融合させた音響哲学
    ・フェイスプレートに南米産グリーンサンダルウッドを採用
    ・亜鉛合金キャビティ
    ・人間工学に基づいたデザインで長時間使用も快適に
    ・高純度無酸素銅に銀メッキ
    ・交換可能なプラグ設計

 

  • ■ドライバーについて

1DDで平板ガラス振動板を採用。
これより、軽量化と超高剛性を両立しているそう。瞬時に始動および停止でき、複雑な音楽信号を正確に再現し、あらゆる微細な音も表現できるそう。

その他、詳細はメーカーHPを参照。

 

  • ■デザインについて

前作のQueのデザインを踏襲しているようで見た目はかなり似ている。
しかし今作ではフェイスプレートには南米産グリーンサンダルウッドが採用されているようで、質感と色味が違う。
こちらは3か月の酸化を経て、木材は徐々に深い自然の緑色に変化しているようだ。その後、職人の手によって形に磨き上げられ、独特の木目模様を持っているそう。
これは見た目だけでなく、青檀は高密度でコンパクトな構造をしていて、不要な振動やノイズを軽減し、より純粋な音を実現すいるために起用しているとのこと。

 

  • ■ケーブルについて

前作のケーブルの質感が良く見た目のクオリティも良かったので気にっていたのだが、3.5mmのみ対応で、4.4mm好きの私としては大変残念だった。しかし今作の付属ケーブルはプラグ交換タイプで4.4mmも対応している。これは嬉しいアップデートだ。こちらはネジ式で抜けにくいの好ポイント。
ケーブル撚り線使用には変わってしまったが、その分取り回しは良くなり、今作用に更に起用されたものであろう。その相性は良いように感じる。

 

  • ■付属品について

・イヤホン本体
・ケーブル
・3.5mm、4.4mm、USB Type-Cの3種類のコネクター
・イヤーピース
・イヤホンケース
・3種類のノズル
・アナログスイッチ切り替え用マイナスドライバー
・説明書

 

  • ■音質について

さて、実際にリスニングして音質を確認してみた。
エージングは約50時間。
使用環境は、DAPで再生し付属ケーブル。イヤーピースだけは社外品を使用。
高音域
ソリッドでクリアで綺麗に聴こえ、金属音などは刺さることがなく良い意味での気持ち良さのあるシャリ音だ。抜け感もよいので見通しがよく、その分特に横方向への空間の広さを感じられる。
中音域
ボーカルはハッキリと輪郭を感じられてクリアで綺麗な歌声を感じられる。女性ボーカルの高音の抜けも良いが、男性ボーカルの低めの声は少し温もりのような自然さを感じられる場面も多かった。
低音域
タイトでキレのある重低音とアタック感の良さを感じられ、若干奥行きも感じられる。低音は少し厚みがあり量感も多く迫力をしっかりと感じられる。

全体的な音の印象
寒色傾向のソリッドでクリアさ感じられるが、下の帯域になるにつれて自然さと迫力もしっかりと感じられる、ほぼニュートラルな弱ドンシャリ傾向。
高音の抜け感を感じられて空間も横に広さうぃお感じられる。分離感も悪くなくダマに鳴ることなくそれぞれの音をしっかりと追うことができるが、1DDの自然さがそこにあり人工的に感じることは全くなく自然さを感じる場面もある。
このソリッドでクリアさと自然さの両方を感じられ、そのバランスがとても良い音色だと一番好きな部分だ。

 

  • ■SIVGA Que UTGのまとめ
    ガラス振動版ということで、初体験ながらにかなりソリッドで寒色な音をイメージしていたが、前作に比べるとその傾向になるつつも、寒色一辺倒でなはく、しっかりと柔らかさというか自然なニュアンスも表現できる個人的には好きなバランスの音色で好印象だった。このどこか感じる自然さは1DDとウッドのフェイスプレートが作用しているのだろうか。また、反応速度が良いのかアタック感の良さを全体を通して感じられるサウンドだ。
    また見た目、大きさとも前作の評判の良さを継承しており、ビルドクオリティの高さを感じ、所有欲も満たされる。木材を扱うことに慣れているさすがの手腕でFPが本当に美しくも自然さを感じる。
    価格も普段使いしやすい価格帯でこれまた人気がでそうな印象で、前作持ちの人も比較用で購入するケースも多そうだと感じる。
    しっかりと成長を感じられつつもバージョン違いとう印象を受けた。
    また素敵な新作を出してきたSIVGA。今後も期待だ。