今回のレビューは、AFUL PolarNight。
少し前のリリースだが、昨今各メーカーともにイントラコンカ型に注力しているように感じ、当時話題になったイヤホン。
今回もしっかりと聴きこんでレビューを書いたので是非ご覧いただきたい。
それでは細かく見ていこう。
■AFUL PolarNight特徴
・金属製フロントキャビティ 3Dプリントされた音響バックキャビティ
・二重共振と二重減衰振幅制御技術
・N52 超高性能マグネットユニット
・独自開発・設計の15.4ダイナミックユニット
・「真のHIFI」 レベルの音響曲線
・MMCX交換可能なケーブル設計
・人間工学に基づいたデザイン
■ドライバーについて
ドライバー構成:15.4mmダイナミックドライバー1基
ダイアフラム:PET複合PU
15.4ダイナミックユニット&二重共振と二重減衰振幅制御技術
その他、詳細はメーカーHPを参照。
■デザインについて
金属製フロントキャビティ+精密 3D プリントされた音響バックキャビティ
金属の高周波の利点と樹脂3Dプリントの特殊形状構造の利点を最大限に活用し、2つのプロセスを組み合わせることで、完成度の高いサウンドとユニークな外観を実現。
軽量で快適なデザインにより、長時間使用しても耳の疲労を軽減し、耳を涼しく保つ。
職人が一枚一枚手彫りしている夜光貝殻と極夜の空のように移りゆく超薄真珠層加工
とにかくフェイスプレートが美しい。
左:極光の舞
右:暁の炎
■ケーブルについて
導体:5N単結晶銅 (4芯112)
しっかりとした太さもあり、取り回しはよく、質感は付属ケーブルの中では良いほうかなと感じる。
■付属品について
・イヤホン本体
・ケーブル
・イヤーピース
・イヤホンケース
・ケーブルストッパー
・取説、保証書
充実した付属品の種類と質の良さで、満足できるクオリティの高さを感じた。
■音質について
さて、実際にリスニングして肝心の音質を確認してみた。
エージングは約100時間。
使用環境は、DAPで再生し付属ケーブル。イヤーピースだけは社外品を使用。
・高音域
解像度が高めでクリアさがあり、とにかく抜け感の良さを感じられる。しかし、全体のバランスで見る量感は少しだけ少なめと感じる。
・中音域
中音域は、中高音はクリアで透明感も感じられるが、そこから下の帯域にいくにつれて柔らかさや厚みの方を寄り感じられる。
・低音域
重低音は量感は結構多めで、厚みがあるって広がりを感じるがずっと滞留せずにタイトも感じられる。
対して低音は少し抑え気味だが量感としては少し抑えられている印象でタイトでキレの良さも少し感じられる。
・全体的な音質の印象
空間表現は、音場は特に左右にかなり広く、分離感、定位感もしっかりと感じられる。
先ず一聴して感じたのは、イントラコンカ型なのに低音の量感が確保されていることで、独自のリアキャビティ構造によってその量感を確保しているらしいが、たしかに量感の多さと質の感じることができた。
箱出し時はヴェールがかかったようで、たまに少しぼやけているようにも感じたが、エージングしてかなり綺麗に鳴るようになったので個人的にはエージングが必須と感じる。
全体的には低音に厚みを感じられるので若干ウォーム寄りのニュートラルに近いと感じる。これはAFULのP5やP8でも感じられた音の傾向に近い所もありそうだなと思う。
低音の広がりとボーカルが一番が特徴のように感じ、ボーカルはクリアさがあるのに自然さ、豊かさみたいなものを感じて、すこし厚みもあるというように感じる。
■AFUL PolarNightのまとめ
イントラコンカ型なので、しっかりと自分に合った装着ができれば、AFULの技術力の高さとイントラコンカ型の弱点をほぼ克服して、その良さを最大限に感じることができるイヤホンだった。
低音の量も必要十分で、クリアでイントラコンカ特有の音場の広い空間表現が聴いて気持ち良く楽しい。
慣れてくると装着感含めて疲れにくいので、味変やながら聴きなどに重宝するこになりそうな1本。
完全にイントラコンカ型の中では手持ちでダンドツトップの実力。
■スペック
・モデル:AFUL PolarNight
・ドライバー:15.4mmダイナミックドライバー
・再生周波数帯域:20Hz-25kHz
・インピーダンス:32Ω
・感度:108dB@1kHZ
・ハウジング素材:金属製フロントキャビティ+精密 3D プリント
・ケーブル:5N単結晶銅 (4芯112)
・ケーブル長:公開情報なし
・ケーブルコネクタ:MMCX着脱式
・プラグ:φ3.5mmプラグ