中国のHiFiオーディオメーカー aune(オーヌ)は、新たにリファレンスグレードの開放型イヤーフックイヤホン「AC55」を発表・発売した。価格は約280ドル。近年このカテゴリーでは新製品の登場が少なく、名機として知られるaudio-technica「ATH-EW9」以来となる注目モデルだ。

AC55は、直径40mmのW字型バイオファイバー複合振動板を採用した大型ダイナミックドライバーを搭載。高弾性ロングストローク・サスペンションおよび高ダイナミック対称磁気回路システムとの組み合わせにより、イヤーフック型では難しかった低域の量感や階層的な表現力を大幅に向上。滑らかで繊細な高域表現と優れた低域の沈み込みを実現し、音質はヘッドホン並みのクオリティを誇る。

ケーブルは着脱式で、導体には高純度無酸素銅を使用。端子は0.78mm 2ピン仕様、プラグは交換可能設計で、3.5mmシングルエンドおよび4.4mmバランスの2種類が標準付属する。スマートフォンやポータブルDACなど、幅広い機器との接続に対応している。

スペックは、再生周波数帯域15Hz~40kHz、感度112dB、インピーダンス30Ω。比較的駆動しやすく、ポータブル環境でも十分なパフォーマンスを発揮する。

オープンタイプの設計により、音波が自然に拡散し、広がりのあるサウンドステージと自然な定位を実現。また、特注の半記憶合金製イヤーフックを採用し、耳の形状に沿った快適な装着感を提供する。軽量ながら安定感のあるフィット感が得られ、長時間のリスニングにも適している。

aune「AC55」は、音響性能・デザイン・快適性を兼ね備えた新世代のイヤーフックイヤホンとして、現在各オンラインプラットフォームにて販売中だ。