米国の高級イヤホンメーカー、Campfire Audioは、新たにバランスド・アーマチュア(BA)と平面駆動ユニットを組み合わせた3ドライバー構成のハイブリッド型インイヤーモニター「Grand Luna」を発売した。

紅月 Grand Lunaは、高域用に2基のBAドライバー、中低域用に直径14mmの平面駆動ユニットを搭載。Campfire Audioが誇るA.A.O.I(無縫合固定音響室)構造と、精密に設計された内部音響迷路により、優れたダイナミックレンジ、高い解像度、そして滑らかで繊細な音質を実現している。

ケーブルは着脱式で、導体には高純度銅と銀を混編した6芯構造を採用。MMCX端子を備え、プラグは交換可能な設計で、標準付属として3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス、さらに32bit/384kHz対応のCS43131 DACチップを内蔵したUSB Type-C端子の3種類が同梱され、DAPからスマートフォンまで幅広い機器で利用できる。

再生周波数帯域は5Hz〜30kHz、感度は94dB、インピーダンスは13Ωと、やや駆動力を要する仕様。メーカーは、ポータブルオーディオプレーヤーなどの専用機器との組み合わせを推奨している。

筐体は深紅色の樹脂素材をベースに、フェイスプレートにはステンレスを手作業でエイジング加工し、さらに炎焼き入れによるブルーエンブレムを施すなど、外観にも強いこだわりが感じられる。本製品は米国オレゴン州ポートランド本社にて生産・検品が行われ、価格は1,399ドル。すでに各販売チャネルで取り扱いが開始されている。