中国のHiFiブランドCayin(凯音)は、同社の人気DAP「N6III」向けの新たなオーディオ基板モジュールとして、フルディスクリート・フルバランス構成のR-2R音響基板「R202」を発表。価格は約53,000円)で、既に中国国内を中心に販売を開始している。
超高精度なパーツ構成と3つの再生モードで多彩な音を実現
「R202」は、全分離型・全バランスのR-2Rアーキテクチャを採用した、N6III対応の音質強化型オーディオ基板。基板内には、精度0.1%の薄膜抵抗を320個搭載し、6基のOPA1612/OPA1662、さらに4基のINA1620を使用した4chバランスアンプを構成。精密な信号再現と優れたダイナミックレンジを実現する。
さらに、オーディオ専用LDOレギュレータを7基搭載したマトリックス電源設計により、デジタル部/アナログ部/クロック部に独立電源供給を行い、ノイズの混入を極限まで低減。
100段階のアナログボリューム&3つの再生モード
R202は、アナログ方式の4ch精密ボリューム制御を採用し、100段階での音量調整が可能。これにより、音質の純度を保ちながらもきめ細かい操作性を実現している。
また、再生モードは3種類を搭載:
-
Autoモード(自動選択)
-
R-2Rモード(アナログ感と豊かな倍音が特徴)
-
1Bitモード(シンプルかつクリアな音)
ユーザーのリスニングスタイルや音源に応じた切り替えが可能となっており、高い遊び心も魅力だ。
多様な出力に対応、3.5mm/4.4mm両対応
本基板には、3.5mmシングルエンド出力と4.4mmバランス出力の2系統を搭載し、ユーザーの持つ多様なヘッドホンやイヤホンとの接続が可能。ハイエンドオーディオファンの要望にしっかりと応える設計となっている。