中国のオーディオブランドFiiO(飛傲)は、同社の高コストパフォーマンス平面駆動型イヤホン「FP3」に、USB Type-C端子を搭載した新バージョンを正式に発売した。価格は699元(約15,000円前後)で、すでに中国国内の主要販売プラットフォームにて購入可能となっている。
Type-Cバージョンでは、従来の3.5mmシングルエンドプラグをType-Cに変更し、内部にはDSPデコードチップを内蔵。バランス出力設計を採用しており、最大32bit/384kHzのハイレゾ音源に対応するほか、8バンドの高精度PEQ(パラメトリックイコライザー)調整機能も備えており、ユーザーの細かな音質チューニングにも応える仕様となっている。
イヤホン本体の仕様は既存の標準版と同一で、FiiO独自開発の第2世代平面駆動ドライバーを採用。口径14.5mm、厚さわずか1ミクロンのダブルコーティング・ダイアフラムに加え、特許取得のテスラバルブ流体構造を搭載。これにより、広大な横方向の音場、深く力強い低域、豊かなダイナミックレンジを実現している。
イヤホンケーブルには0.78mmの2ピン仕様を採用し、導体には銀メッキ無酸素銅を使用。再生周波数帯域は10Hz〜40kHz、インピーダンスは32Ω、感度は105dB。高解像度のサウンドを引き出すためには、ポータブルDAPやドングルDACなどとの組み合わせが推奨される。
高い技術力と求めやすい価格を両立したFiiO FP3 Type-C版は、エントリーモデルでありながら、オーディオファンにも訴求力のある一台となりそうだ。