エミライは、FIIOの新たなエントリー向け開放型ヘッドフォン「JT3」を11月21日に発売する。カラーはブラックとシルバーの2色。価格はオープンだが、市場想定価格は約13,200円と手に取りやすく、同社は「はじめようHiFiヘッドフォン」と位置づけている。
開放型で実現する自然なサウンド
JT3は、密閉型モデル「JT1」の基本設計を受け継ぎつつ、開放型構造を採用したモデル。背圧を自然に逃がすことで、広がりのあるサウンドステージを実現し、HiFiヘッドフォンの入門機として最適な仕様を備える。
50mm大口径ドライバーによる本格HiFi設計

50mmダイナミックドライバーに加え、PEK+PU複合振動板、TILボビン+CCAW導線ボイスコイル、N52マグネットを採用。エントリーモデルながら、本格的なHiFiサウンドを追求した設計となっている。
斜め配置ドライバーで自然な音場を実現
ドライバーは耳の輪郭に合わせて角度を持たせて配置。音の伝達効率を高めると同時に、イヤーカップ内の空気の流れを最適化し、クリアで定位の良いサウンドを実現する。
複合振動板とダンピングリングの最適化

振動板は剛性のあるPEKと柔軟なPUを組み合わせた独自素材を採用し、軽量化と高い音響性能を両立。さらに真鍮製ダンピングリングにより歪みを抑制し、細かなニュアンスまで再現性を高めている。
耐久性と高感度を両立するボイスコイル
TIL素材のボビンは強度と耐熱性に優れ、長時間使用でも変形しにくい設計。超軽量のCCAW導線と組み合わせることで、感度向上と細部表現力の強化を図っている。
アルミマグネシウム合金グリルによる開放感
ハウジングには軽量で滑らかなアルミニウムマグネシウム合金製グリルを採用。開放型構造と合わせ、自然な抜けの良いサウンドステージを提供するという。
エントリー価格ながら本格HiFiの設計思想を取り入れたJT3は、初めて開放型ヘッドフォンを導入したいユーザーに注目されるモデルとなりそうだ。

