~B&W 700シリーズと同素材ユニットを採用、ペア49,999円で登場~

中国のHiFiオーディオメーカーFiiOは、新たに高保真デスクトップ・アクティブスピーカー「SP5」を発売した。ペアの市場想定価格は49,999円で、すでに各販売プラットフォームにて販売が開始されている。

高性能ドライバー構成

SP5は、5.25インチの中低域ドライバーを搭載。振動板にはB&W 700シリーズと同一の複合ファイバー素材を採用し、1.2Tを超える磁場強度を誇る対称型磁気回路、大口径ロングストローク音圈、NBRラバーエッジと組み合わせることで、深みのある力強い低音を実現する。

高域には1インチの複合シルクソフトドームツイーターを採用。ツイーター用冷却技術と音響ウェーブガイドを備え、クリアで滑らかな高音再生を可能にしている。また、低域/高域それぞれ2段階のゲイン調整が可能で、ユーザーのリスニング嗜好に対応する。

パワフルな駆動力と低歪み設計

各キャビネットには、Texas Instruments製TPA3116D2 D級アンプを内蔵し、チャンネルごとに独立駆動。最大出力は120Wに達し、幅広い音楽ジャンルを余裕をもって再生する。さらにNJW1195A電子ボリュームを採用し、低歪みと純度の高い音質を両立している。

多彩な入力と最新Bluetooth対応

有線接続では、プロオーディオ分野で定番のXLRバランス入力端子を搭載。RCAに比べて耐ノイズ性に優れ、長距離伝送に適している。加えて、高通QCC5125 Bluetoothチップを内蔵し、LDACやaptX Adaptiveといったハイレゾ対応ワイヤレスコーデックをサポートする。

共振を徹底的に抑えた筐体設計

筐体は10kgのアルミ合金ブロックを650℃で高圧鋳造して成形。不要な共振を大幅に抑制し、低域効率と静寂性を高めている。外装には拡散性のある横方向リブと曲面構造を施し、定在波や余計な振動を効果的に排除する。

主な仕様

SP5は1本あたり170×185×280mm、重量約6kg。周波数特性は65Hz~20kHzで、低域ゲインを最大にした場合は50Hzまで拡張可能。最大音圧レベルは104dB。カラーはブラックとホワイトの2色が用意されている。