中国のイヤホンメーカーKBEARは、骨伝導・ダイナミック・バランスド・アーマチュアの3種のドライバーを組み合わせたハイブリッド構成のインイヤー型イヤホン「KB03」を正式に発売した。販売価格は349元(約7,400円)で、現在主要ECサイトにて購入可能となっている。

「KB03」は、低域にベリリウムコーティング振動板のダイナミックドライバー、高域に米Knowles社製のFKシリーズBAドライバー、そして骨伝導ユニットを組み合わせることで、迫力ある低域と明瞭で高解像度な高域を同時に実現。ライブ音源の再生やゲーム用途など、音の臨場感と空間表現を求めるユーザーに最適なチューニングとなっている。

再生周波数帯域は20Hz〜20kHz、感度は101dB、インピーダンスは9.4Ω。比較的駆動力が必要とされる仕様のため、USB DACやポータブルオーディオプレーヤーとの組み合わせで、そのポテンシャルを最大限に引き出すことが推奨される。

筐体は3Dプリントによるレジン樹脂製で、フィット感と遮音性にも配慮したデザイン。カラーは紫と緑の2色を展開。リケーブルに対応しており、ケーブルには高純度無酸素銅を使用し、コネクタは0.78mmの2ピン仕様、プラグは3.5mmシングルエンドとなっている。

KBEAR「KB03」は、複数の異なるドライバー技術をバランスよく融合させることで、手頃な価格帯ながらも中級機以上の音質表現を目指した意欲作であり、エントリーユーザーはもちろん、個性的な音を求めるオーディオファンにも訴求力のあるモデルといえる。