Kineraは、フラッグシップIEM「Loki」に搭載される新開発ユニット「神之印」の構造を公開した。Lokiは、1基のカスタム6mm液体振動膜(Liquid Diaphragm)動圈(ダイナミックドライバー)、6基のKnowles製バランスドアーマチュア(BA)、4基のSonion静電(EST)、2基の骨伝導(BC)ドライバーを組み合わせた、極めて高度なハイブリッド設計を採用している。
低域はカスタム6mm液体振動膜動圈ユニットが担当。液体振膜の高い音響特性と最適化された音響構造により、広がりのある自然な低域表現を実現。エネルギー感が豊かで弾力のある音を再現する。
中域は4基のKnowles BAが担当し、Loki「神之印」の中域を描き出す。また、さらに2基のKnowles BAが中高域に接続され、電子分割と物理分割を組み合わせた巧みな音響構造により、低・中・高域が全周波数帯で一体化される。
超高域(12kHz~50kHz)は4基のSonion静電ユニットが担当。広い周波数帯域と優れた瞬間応答性により、高域の微細な動きやディテールを強化し、華やかかつ温かみのある聴覚体験を提供する。
さらに2基のSonion骨伝導ユニットが低域動圈と協働し、低域の質感を増幅しつつも、クリアで引き締まったサウンドベースを維持する。
Kinera Lokiは、複雑なハイブリッド構造を通じて、低域から超高域まで全周波数帯域において滑らかで統合された音響体験を実現することを目指すフラッグシップモデルである。