HDMI入力・自動インピーダンスチェック・独自HP-EQなど充実機能を搭載

新ブランド「Luxsin」から登場したフラッグシップ級モデル

ブライトーンは、新ブランド「Luxsin(ラグサイン)」より、DAC内蔵ヘッドホンアンプ「X9」を発売した。価格は税込220,000円。同ブランドはEversolo/Zidooと同じZidooグループが展開しており、Eversoloの開発陣も深く関与しているという。ブランド名は「Luxury」と「Sine」に由来し、上質な“波”をイメージした名称となっている。

ハイエンドDAC構成と完全差動バランス設計

X9は、AKM のセパレートDACソリューション「AK4191EQ」+「AK4499EX」を採用。I/V 変換からローパスフィルター、R2Rボリューム、ヘッドホンアンプ部に至るまで全段を完全差動バランス構成とし、明瞭さ・精度・深みを追求している。さらにWIMAコンデンサーやフェムト秒クロックなど、内部パーツにも高品位部材を選定している。

ヘッドホン特性をハードウェアで補正する「HP-EQ」搭載

独自技術「HP-EQ」は、接続されたヘッドホンの周波数特性を解析し、ハードウェアレベルでリアルタイムにEQを最適化する機能。Harmanカーブ準拠の補正に対応し、2,500以上のヘッドホンデータベースからワンタッチでプロファイルを適用できる。

自動インピーダンス測定による最適ゲイン設定

6.3mmアンバランス/4.4mmバランス出力には、ヘッドホンのインピーダンスを自動測定する検出機能を搭載。最適なゲイン設定をユーザーに通知する。高度なバイパス検出技術の採用により、音質への影響を排除したという。

高性能アナログ回路と快適な長時間リスニング

「Luxsinダイナミック・ネガティブ・フィードバック(DNF)テクノロジー」は、OPA1612とTPA6120A2を組み合わせ、高調波歪や相互変調歪を低減し、透明感の高い音質を実現する。さらにスピーカーリスニングの距離感を再現するクロスフィード機能を備え、長時間のリスニング疲労を抑える。

多彩な入出力とプリアンプとしての拡張性

ヘッドホン出力は6.3mm/4.4mm/XLR 4pinを搭載。背面にはHDMI ARC、光/同軸デジタル、USB-B/USB-C、RCA入力を装備し、アナログ出力はXLR/RCAのほかサブウーファー出力、12Vトリガーも備える。デスクトップ用途のプリアンプとしても運用可能。なお、Wi-Fi/Bluetooth機能は国内仕様では無効化されている。

高品質シャーシと操作性を両立したデザイン

前面には4.0型フルカラータッチスクリーンを配置し、直感的操作と高い視認性を両立。VUメーター表示や画面消灯モードも搭載する。筐体はCNC削り出しのアルミシャーシで放熱性と耐久性を確保。前面は15度のダイヤモンドカット加工を施し、外観の美しさと操作のしやすさを両立している。本体サイズは300W×65H×206Dmm、質量3.72kg。