— 価格は税込597,300円、高電圧DACを最適化し“TIサウンド”を携帯サイズで再現 —

デュアルPCM1792Aを採用した特別仕様モデル

楽彼(Luxury&Precision)は、Texas Instruments(旧Burr-Brown)の高級DACチップ「PCM1792A」を2基搭載したポータブルオーディオプレーヤー「E7PCM1792A」を本日発売した。価格は597,300円(税込)。
据え置き機向けの高電圧設計DACをポータブル筐体で適正動作させるべく、同社は独自OS「LE OS」と新開発の電源制御システム「AsymPower Control」を組み合わせ、DAC・アナログ回路・電源ブロックを統合的に管理。PCM1792A特有の“しっとりとした潤い”“高い実在感”をポータブルサイズで最大限に引き出すことを目指した。

シングルエンドでもバランス級のクオリティ

E7PCM1792Aでは、シングルエンド出力であってもバランス接続と同等の高品位な再生を実現するよう設計されている。
測定値を優先するのではなく、音楽の本質的な表現力を追求するという同社の哲学に基づき、I/V変換条件や信号経路、電圧動作点などをゼロから最適化。立ち上がりの瞬間から余韻処理の細部に至るまで、DACが持つ自然な質感と甘美な音色を丁寧に磨き上げたとしている。

LE OSとAsymPower Controlによる統合チューニング

本機の音作りの中核となるのが、自社開発OS「LE OS」と新設計「AsymPower Control」だ。
これらはDACの動作モードやアナログ段の条件をリアルタイムに制御し、携帯デバイス特有の制約下でもPCM1792Aの性能を最大限発揮させるためのもの。精緻な制御により、ノイズ低減・安定した電源供給・ミニマルな信号ロスを実現し、ポータブル機とは思えない高いダイナミックレンジと音場再現力を備えるという。

“感動の音” を携帯するフラッグシップ

楽彼は本機について、「聴こえるのは数値でも性能でもない。音楽そのもの」とコンセプトを掲げる。
芯のある柔らかさ、甘い余韻、澄み渡る空気感といったPCM1792Aの魅力を、現代的な静けさと精度で研ぎ澄ましたというE7PCM1792A。ポータブルながら、据え置きハイエンドを想起させる重厚かつ情緒的な表現力が特徴としている。