── 全12ドライバー構成と金属筐体による次世代サウンド設計

■ ダークナイト・コンセプト


PALAVOXは、新作インイヤーモニター「DARK KNIGHT」を正式発表した。本モデルは、古来より地球を周回すると語られる“ダークナイト衛星”の神秘性から着想を得たデザインコンセプトを採用。未知の存在として語られる物体に対するロマンとテクノロジーを、最新の音響設計に落とし込んだ意欲作となっている。

■ 12基のハイブリッドドライバー構成


DARK KNIGHTは、計12基のドライバーを搭載した3ハイブリッド構成IEM。低域にはSinion社製38シリーズBA×2基を採用し、バランスド・アーマチュアながらダイナミックドライバーに近い量感と沈み込みを実現。
さらにSinion製骨伝導ユニット(BCD)×2基を低域補助として組み合わせ、レイヤー感と密度を強化。中高域にはKnowles製BA×4基を配置し、ボーカルの透明感と伸びのある高域表現を確保している。

■ 航宙モチーフのフルメタル外殻
筐体には、宇宙船キャビンを思わせる形状のCNC加工6061-T6アルミニウムを採用。背面には開放型の空気圧バランス機構を設け、ステンレススチール製ノズル構造と組み合わせることで、不要な圧迫感を抑えながら安定した装着性を提供する。

■ 高精度3DプリントによるMD内部設計
内部構造には、14Kクラスの超高精度3Dプリント技術を導入。S字形の低域導管により、低域ユニットから発生する過剰な高域成分を制御し、自然で厚みのある低域を形成する。
低〜中域ユニットと骨伝導ユニットを一体化した独自構造により、音の純度を向上。さらに前室の圧力解放機構が、長時間リスニング時の快適性を高めている。

■ まとめ


PALAVOX DARK KNIGHTは、宇宙をテーマにした独自のデザインと、12ドライバー構成による緻密なチューニングが特徴のハイエンドIEMである。金属筐体による剛性、骨伝導ユニットを含む独創的なハイブリッド構造、そして高度な内部音響設計が融合し、新たなリスニング体験を提供するモデルとして注目されている。