中国のHiFiブランド旷世之声(K.S.S)は、AppleのMFi認証を正式に取得したロスレスBluetoothオーディオトランスミッター「QCC Dongle Pro」を本日発表した。日本円での予想販売価格は約12,800円。発売は7月18日20時より、各大手ECプラットフォームにて開始される予定。

QCC Dongle Proは、Qualcommの最新オーディオプラットフォーム「Snapdragon Sound™」を基盤とし、SONYの高音質Bluetoothコーデック「LDAC」にも対応。これにより、iPhoneやiPad、MacなどAppleデバイスからLDACによる最大990kbpsの高音質・高解像度音声伝送が可能となり、ワイヤレスでの“ほぼロスレス”再生を実現している。MFi(Made for iPhone/iPad)認証を取得しているため、Apple製品との完全な互換性も保証されている。

対応するワイヤレスイヤホンの一部として、オーディオテクニカ、beyerdynamic、SONY、TechnicsなどのLDAC対応製品が挙げられており、音源の細部まで高精度に再現できる点が大きな特徴である。

さらに、QCC Dongle ProはBluetooth 5.4規格に準拠し、aptX Losslessにも正式対応。1Mbpsに迫る可変ビットレートにより、より高い帯域でのロスレス伝送が可能。BOSE、B&O、Bowers & Wilkins、beyerdynamic、DALI、ゼンハイザーといったプレミアムブランドのワイヤレスイヤホンでも、よりクオリティの高いリスニング体験が実現されている。

また、Snapdragon Sound™によるエンドツーエンドの低遅延最適化も搭載されており、ゲームや映画視聴においても音声と映像のズレを最小限に抑制。対応機器としては、Nintendo Switch(Switch2含む)、PlayStation 5、Androidスマートフォン、Windows PCなど、幅広いデバイスで使用可能だ。

加えて、同社のUSB DAC「M18i」との組み合わせにも対応。有線ハイエンドイヤホンとの“フルリンク・ロスレス無線化”が可能となり、ピュアオーディオ愛好家にも新たな選択肢を提示する製品として注目される。

QCC Dongle Proは、スマートフォンから据え置き機まで、既存のオーディオシステムを進化させるポテンシャルを秘めた次世代トランスミッターであり、iPhoneユーザーが本格的にワイヤレスHiFi再生を楽しめる初の製品として期待が高まっている。