独自のリアキャビティ・マイクロホール構造で低域強化と高解像度を両立
中国のカスタムIEMブランドとして世界的に支持を集めるqdcは、同社の最新技術を結集した新コンセプトモデル「FRONTIER(フロンティア)」を正式発表した。プロフェッショナル向けモニターIEMとしてのノウハウを活かしつつ、シングルフルレンジBAドライバーによる理想的なモニターサウンドをより多くのリスナーへ届けるべく開発されたユニバーサルIEMとなる。
「FRONTIER」は、qdcが長年蓄積してきたBAドライバー搭載モニターIEMの開発技術をベースに、高解像度と低歪み、そして自然な低域表現を兼ね備えた次世代型IEMを目指して誕生した。中でも注目されるのが、新開発の音響構造「リアキャビティ・マイクロホール」の採用だ。
この構造では、カスタム設計のBAドライバー背面にマイクロホールを配置し、そこからシェル背面まで音響キャビティを形成。ドライバー背圧の適正なコントロールと空気流の安定化によって、従来のシングルBAでは難しかった低域の補強と感度の向上を両立した。
さらに、プロユースを想定した高インピーダンス設計により、ピークや歪み、ノイズの発生を抑えつつも、一般的なポータブル機器でも扱いやすい音量感を実現している。
デザイン面では、先進性を感じさせる新フェイスプレートデザインを採用。ブランドメッセージである「Head to the new edge」の精神を体現するような、技術革新と美的感覚が融合した一台となっている。
「FRONTIER」は、qdcのこれからを象徴するフラッグシップ的なコンセプトモデルとして、ユニバーサルIEM市場に新たな選択肢を提示する存在となるだろう。