ノイズ低減と高精度クロック同期を実現
エミライは、同社が取り扱うSilentPowerブランドより、光絶縁技術を搭載したLANコンディショナー 「OMNI LAN」 を2025年8月22日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は税込132,000円前後。別売のラックマウントキット(17,600円前後)も同日に発売される。
光絶縁による電気的分離でノイズを低減
一般的なネットワークスイッチは、機器間のノイズを遮断する設計が十分でない場合が多く、システム全体のノイズを増幅させる恐れがあるという。OMNI LANでは入力データを光信号に変換し、再び電気信号に戻す光絶縁技術を中核に採用。これにより、入力と出力を完全に電気的に分離し、電気的ノイズや干渉を大幅に低減する。
変換後はアクティブ回路とフェムト秒精度のGMTクロックによりデータストリームを再構築。ネットワーク全体で極めて低いジッターと正確なクロック同期を実現する。
高解像度TFTディスプレイと多彩なポート構成
本体には高解像度TFTディスプレイを搭載し、光SFP、SC、産業用M12を含む全13ポートの帯域幅使用状況をリアルタイムでモニタリング可能。DACや音楽ストリーマー向けには4系統の超高純度ポートを備え、外部クロック用の10MHz BNC入出力にも対応する。外部電源の使用も可能だ。
STANDARDポートはRJ45×8、光SFP、BNC(クロック入出力)、ULTRA PUREポートはRJ45×2、光SC、M12という構成で、多様なネットワーク環境に対応する。
ラックマウント対応と拡張性
別売のOMNI Rack Mount Kitにより、シングル/デュアル構成でのラックマウントが可能。冷間圧延鋼製で通気性を確保し、前面・背面いずれの取り付けにも対応。2台連結すれば最大24ポートの高性能スイッチとして運用できる。
外形寸法は214×157×41mm、重量は1.06kg。オーディオ用ネットワークの高音質化やプロフェッショナルな環境構築を目指すユーザーにとって、新たな選択肢となりそうだ。