Technical Audio Devices Laboratories, Inc.(以下、TAD)は、同社のEvolutionシリーズにおける新たなフロア型スピーカーシステム「TAD-E1AX」を発表した。2018年に登場し高い評価を得た「TAD-E1TX」の後継機にあたり、最新の音響設計と素材技術を投入することで、より精緻かつダイナミックな音楽再生を実現している。
発売予定日は2025年10月下旬。価格は「TAD-E1AX-K(ブラック)」が3,300,000円(税込)、「TAD-E1AX-GW(グロッシーホワイト)」が3,410,000円(税込)。
■ 進化したCSTドライバーによる高精度再生
「TAD-E1AX」には、新たに改良されたCST(Coherent Source Transducer)ドライバーを搭載。ツイーター部には、同社独自の蒸着技術によって製造されたベリリウム振動板を採用し、従来モデルを超える高域の解像感と滑らかな位相特性を実現した。このツイーターは、2025年に登場したブックシェルフ型「TAD-ME1TX」にも採用された最新世代のユニットとなる。
中域ドライバーには、アルミニウム振動板に陽極酸化処理を施し、強度と制振性を高めた新コーティング仕様を採用。これにより、ボーカルや弦楽器など中音域の質感が一段と自然で密度の高い表現へと進化している。
■ 高剛性キャビネットと新構造による低域性能の向上
筐体内部には、TAD独自の「AFAST(Acoustic-Filter-Assisted System Tuning)」を採用。エンクロージャー内の低次定在波を効果的に抑制し、音像定位と低域の明瞭度を高めた。さらに「Bidirectional ADP(Aero-Dynamic Port)システム」により、豊かで伸びやかな低域を再現しつつ、不要な風切り音を最小限に抑えている。
これらの改良により、「TAD-E1AX」は音場の広がり、音像の立体感、低域の力感すべてにおいて前モデルを凌駕するサウンドパフォーマンスを実現している。
■ 価格と仕様
-
製品名:TAD-E1AX
-
カラー:ブラック(TAD-E1AX-K)/グロッシーホワイト(TAD-E1AX-GW)
-
価格:TAD-E1AX-K 3,300,000円(税込)/TAD-E1AX-GW 3,410,000円(税込)
-
発売時期:2025年10月下旬予定