中国のオーディオメーカー TOPPING は、最新のディスクリート・フルバランスDAC兼ヘッドホンアンプ「DX9 Discrete」を正式発表した。カラーはブラックとシルバーの2色を用意し、価格は1,299ドル。独自開発のPSRMアーキテクチャを搭載し、同社のフラッグシップモデルとして高い技術力を示す製品となっている。
独自PSRMアーキテクチャ搭載
DX9 Discreteは、左右チャンネルそれぞれに16素子のPSRMモジュールを採用。PSRMは、超高速スイッチングロジックアレイと高精度電圧リファレンスで構成されたディスクリート1ビットデコード設計で、20種類以上の部品から厳選されたコンポーネントを使用。信号の忠実性を保ちつつ、電源干渉を最小限に抑えることで、極めて高いパフォーマンスと安定性を実現している。
高精度なアナログ出力
アナログ出力の精度を左右する電圧リファレンス供給には、ノイズのない純抵抗出力を採用。デジタルスイッチングロジックがナノ秒単位で動作することで、極めて鋭い立ち上がり・立ち下がり時間を実現。一方でノイズ混入を防ぐために高度な安定化技術を導入し、各DAC素子が究極の精度で動作できる環境を整えた。その結果、DX9 Discreteはダイナミックレンジ131 dB、SNR 131 dBという卓越した性能を達成している。
ジッターを徹底的に抑制
CPLDと高精度クロックを組み合わせたデュアルステージ・デジタル信号処理により、ジッターを深く抑制。音声信号の不要な揺らぎを排除することで、ボーカルや楽器の輪郭を鮮明に描き出し、よりクリーンで精密な音質を実現した。
DX9 Discreteは、ディスクリート構成による高精度なデジタル・アナログ変換と、最新のジッター抑制技術を融合したハイエンドオーディオ製品として、ハイファイ愛好家の注目を集める存在となりそうだ。