今回のレビューは、ZiiGaat × HBB ARCADIA。

ZiiGaatと言えばLINSOULが取り扱いをしているが、ミドル帯のイヤホンが多く、比較的低音が強めだがしっかりと高音も主張してきて、最近人気が高いブランドのひとつだ。
かくゆう私も大ファンである。最近は構成違いで早いサイクルで新商品をリリースしていて、飽きなさせない工夫を感じる。
コラボ企画のイヤホで、海外では有名なオーディオ系youtuberの HBBとのタイアップ企画イヤホン。
今回もしっかりと聴きこんでレビューを書いたので是非ご覧いただきたい。
それでは細かく見ていこう。

■ZiiGaat × HBB ARCADIAの特徴
・ZiiGaat Arcadiaハイブリッド型ドライバー構造(2BA+1DD)ハイエンドイヤホン
・世界的なオーディオ評論家HBBとのコラボレーション
・高品質ドライバー
・10mmトポロジーダイナミックドライバー
・完璧な音色バランス

■ドライバーについて
ドライバー構成:1DD+2BA
10mmトポロジーダイナミックドライバー:低音域
Knowles ED 29689:中音域
Knowles RAD 33518:高音域

その他、詳細はメーカーHPを参照。

■デザインについて

シェル:樹脂製
ノズル:金属製
筐体は大きめ厚みもありますが、内側の形状が良いので装着感かなり良い。
フェイスプレートはツートンカラーでとにかくキラキラしていて綺麗。

■ケーブルについて

導体:公表情報なし
細めで取り回しが良いが、品質ははそれなりと感じる。
個人的にはリケーブル推奨。

■付属品について

・イヤホン本体
・ケーブル
・イヤーピース
・イヤホンケース

今回も付属品は必要最低限といった感じだ。しかし個人的には逆に好印象で、その分コストを下げていると感じる。

■音質について

さて、実際にリスニングして肝心の音質を確認してみた。
エージングは約100時間。
使用環境は、DAPで再生し付属ケーブル。イヤーピースだけは社外品を使用。
・高音域
解像度が高く、ディテールの表現まで感じる。クリアで見通しの良い綺麗な高音域。
高音が抜けて強めだが、金属音などのピーク音はギリ刺さらずに、どこかナチュラルさも感じて綺麗に聴こえる。
・中音域
近くではっきりと輪郭を感じ、煌びやかさ感じるボーカルと解像度、分離感ともに高く、自然なつながりを感じる
・低音域
量感が多く、深く沈み込むサブベースで厚みと迫力を感じ、ここがこのイヤホンのベースとなって上の帯域の柱となっているように感じる。
・全体的な音質の印象
音場は左右前後ともに近く、ボーカルは目の前で聴こえる。分離感は高く定位感も近いので分かりやすい空間表現。
量感が多く深く沈み込むサブベースで厚みと迫力を感じ、ここがこのイヤホンのベースとなっていて、上の帯域の柱となっているように感じる。
量感の多い低音域に負けない細かい表現までできる解像度の高い高音域と、しっかりと輪郭を感じる煌びやかなボーカルの主張も感じられ”低音だけ”にはなっておらず、バランスが良いと感じる。
それぞれの帯域の元気さと解像度の高さなどのレベルの高さも伺えて、聴いていてノリよく楽しいリスニング体験。

■ZiiGaat × HBB ARCADIAのまとめ
有名コラボ企画でどのようなサウンドになっているのか楽しみであったが、低音お化けで期待値をはるかに超えてきてドンピシャ好みのサウンド。
持っているそれぞれのポテンシャルがそもそも高いと感じるが、楽しく音楽を聴けて、価格もセール時にはアラウンド20Kというのが素晴らしく、気軽にガシガシ使う普段使いとしてはNO.1になりえると感じる。
正装したゴリラがゴリゴリ押してくるそんな感じだ笑
低音が苦手な人にはそこまでお勧めしないことを伝えておく。
個人的にはかなりおすすめだ。

■スペック
・モデル:ZiiGaat × HBB ARCADIA
・ドライバー:1DD+2BA
・再生周波数帯域:20-23kHz
・インピーダンス:12Ω
・感度:106
・ハウジング素材:樹脂製
・ケーブル:公表情報なし
・ケーブル長:公表情報なし
・ケーブルコネクタ:2 ピン (0.78mm)
・プラグ:φ3.5mmプラグ