製品概要
AFULは、6mm径ダイナミックドライバーを1基搭載した有線イヤホン「MiracleOne」を発売した。価格は199.99ドル。
同社はこれまで、複数のドライバーを組み合わせたハイブリッド型や、独自の音響導管技術を採用したイヤホンを展開してきた。MiracleOneでは、そうした音響設計技術をシングルダイナミックドライバー構成に応用。小口径ドライバーと前後の共鳴チャンバーを組み合わせることで、広い再生帯域と自然な音色の両立を目指した。
マルチドライバー方式とは異なり、単一の振動板で全帯域を再生することから、帯域間の位相整合性や音のつながりを重視した設計となっている。
Enos Tech+1
6mm LSR振動板と独自のSEM音響システム
ドライバーには、新開発の6mm径広帯域ダイナミックドライバーを搭載。振動板には、弾性に優れるLSR(Liquid Silicone Rubber/液状シリコーンゴム)素材を採用している。
小口径ドライバーの応答性を活かしながら、低域の量感や高域の伸びを確保するため、ドライバー単体ではなく、筐体内部の空気室や音響導管を含めたシステム全体を最適化した。
その中心となるのが、AFUL独自の「SEM(Sound, Electricity, Math)」音響設計システム。ドライバーの物理特性、電気的パラメーター、音響チャンバー、導管構造などを総合的に設計することで、周波数特性や共振を制御する方式となっている。
前後独立の共鳴チャンバーで低域と高域を調整
内部には、前後それぞれに異なる役割を持たせたデュアル共鳴チャンバーを採用する。
フロント側には段差を設けた音響導管と微細共鳴構造を配置し、高域で発生する不要なピークを抑えながら、自然な伸びを確保する設計としている。
一方、リア側には低域調整用の共鳴導管を設け、低音の量感と制動を調整。小口径ドライバーでも低域の深さや厚みを確保しつつ、中域への過度な干渉を抑えることを狙っている。
AFULでは、こうした構造によって、シングルDDならではの自然な音色を維持しながら、音場の広がりや細かな音情報の再現性を高めたとしている。
Enos Tech+1
小型透明シェルと着脱式ケーブルを採用
筐体には透明レジン素材を採用し、内部の音響導管や構造を外側から確認できるデザインとしている。
6mm径の小型ドライバーを採用することで、ハウジング全体もコンパクトに設計。耳への収まりや長時間装着時の負担に配慮している。
ケーブルには0.78mm 2pinの着脱式コネクターを採用。購入時には3.5mmシングルエンド仕様と4.4mmバランス仕様を選択できるため、スマートフォン向けDACやポータブルオーディオプレーヤーなど、使用機器に応じた接続が可能となっている。
発売情報
AFUL「MiracleOne」は2026年10月29日に発売。通常価格は199.99ドル。
HiFiGoなどの海外販売店で取り扱われている。
